医療コラム

 No.312:プリン体の多い出汁に注意
 No.311:秋の不調を防ぐ食事~身体も心も健康に~
 No.310:秋の味覚~さんまを食べよう~
 No.309:夏太りを解消しよう
 No.308:トマトで熱中症を予防しよう
 No.307:薬味で梅雨の体調を整える
 No.306:にんにくを食べよう
 No.305:爪の健康を保つ

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プリン体の多い出汁に注意



2025年11月
管理栄養士 小西 


11月に入り、気温が下がり、冬を感じる日が増えてきました。

さて、寒くなってくると温かい料理が食べたくなるものです。
汁物や煮物、麺類、鍋料理などさまざまな温かい料理を食べる機会が増えてくると思います。

そこで、注意したいものがプリン体。
プリン体といえば、レバーや干物、ビールなどに多く含まれていますが、
実は、料理に使う出汁にも多く含まれていることがあります。

出汁を使う料理が増えてくるこの季節。
今月は、出汁のプリン体について、摂取する際の注意点についてお伝えしていきます。








出汁に含まれるプリン体について気を付けること




出汁に使われる食材のプリン体の量(100g当たり)


・煮干し 746.1㎎    ・だしの素 684.8㎎

・かつお節 493.3㎎   ・干し椎茸 379.5㎎

・コンソメ 179.8㎎   ・昆布 46.4㎎



〇プリン体が少ない出汁は「昆布」
100g当たりの含有量の表記ため、上記の量を全て摂取するわけではありません。
圧倒的にプリン体が少ないものは、昆布です。
尿酸値が高い方は、料理に使う出汁を、昆布出汁にしましょう。
※ヨードの制限がある方は、医師に相談してください。



〇鍋料理の汁、ラーメンのスープに注意
鍋料理の汁や、ラーメンのスープにはプリン体が多く溶けだしています。
尿酸値が高い方は汁やスープ飲まないようにしましょう。
また、鍋料理は〆にご飯やうどんなど麺類を入れて食べることが多く、汁も飲むためプリン体の摂取量が多くなる可能性があります。
摂取の仕方には気をつけていきましょう。





出汁を使うことにより、うまみが出るため、濃い味付けをせずにおいしく料理をできるというメリットがあります。より自分に合った出汁を使っていきましょう。

美味しく、健康的に温かい料理を食べていきましょう。