医療コラム

1年の疲れをとろう



2022年12月
管理栄養士 小西

12月に入り、とても寒くなりました。
街中も師走の雰囲気で、忙しく過ごされている方も多いのではないでしょうか。
12月になると疲れが溜まって取れない…という方も多いはずです。
寒暖差もあるため疲れやすいと感じる方もいらっしゃると思います。
今年の疲れは今年のうちにとりたいものです。
今月は疲れをとるための栄養素や食べ方を説明していきます。







疲れをとる栄養素・食べ方




・ビタミンB1
ビタミンB1は、疲労回復のビタミンとも言われています。
ビタミンB1は糖質の代謝を助け、乳酸がたまることを防ぎます。
多く含まれる食品は、豚肉、うなぎ、玄米、豆類、ごまです。


・身体を温める食材をとる
身体が冷えてしまうと、基礎代謝が下がり血行が悪くなります。
また、老廃物の排泄が滞ってしまうため、身体が疲れやすくなります。
身体を温める食品は、人参、ごぼう、赤身肉、赤身魚、しょうが、シナモン、黒豆、
味噌、しょうゆ、黒砂糖、などがあります。積極的に取り入れるようにしましょう。


・血糖値の乱高下を防ぐ
少し前は、疲れたときには甘いものを食べると良いと言われていました。
それは、血糖値が上がり一時的に元気になったような感覚になります。しかし、血糖値が急上昇した後に、急降下するためまた疲れのような症状がでてきます。
血糖値の乱高下は、糖尿病の原因になり血管に負担がかかります。なるべく甘いものは、
空腹時に食べない、食後に食べるなど工夫しましょう。


・遅い時間に夕食を取らない
遅い時間に夕食を取ると、寝ている間に胃腸が働く為良い睡眠が取れません。
そのため、疲れが取れにくくなります。
寝る3時間前に夕食を取ることが理想とされています。
どうしても遅くなる方は、野菜サラダやスープだけにするなど工夫し、軽めに取るように
しましょう。


・水分補給をきちんとする
水分が少ないと、尿量が少なくなります。身体の老廃物は尿から排泄されるため、水分の摂取が少ないと、身体の中に老廃物がたまりやすくなります。目安量は一日1.5ℓです。
寒くなると水分摂取量が少なくなりますが。こまめに補給していきましょう。





年末年始は特に、生活リズムが乱れがちになります。
規則正しい生活にすることも、疲れをとるために必要になります。
健康的に新しい年を迎える為にも、出来ることを取り組んでみましょう。
今年もコラムをお読みいただき有難うございました。