医療コラム


秋の不調を防ぐ食事~身体も心も健康に~


2025年10月
管理栄養士 小西 



10月に入り、気温が下がり、肌寒いと感じる日が増えたように思います。

さて、最近の栄養相談では、この夏がすごく暑くて過ごしづらかったとおっしゃる方が多いです。
やっと過ごしやすい時期になってきたのですが、寒暖差もあり体調を崩している方も多い印象です。
また、食欲が出てきて食べ過ぎてしまう…という方も多いようです。

今月は、秋に身体も心も調子を崩さないための食事をお伝えしていきます。








秋の不調を防ぐ食事





・たんぱく質を摂取する
食事誘発性熱産生と呼ばれる、食事をとった後、安静にしていても代謝が上がり、体熱が消費される現象があります。たんぱく質はほかの栄養素よりも、体熱を多く発するので、
体温が上がります。秋が旬の、さんま、さば、さけなどの魚は、たんぱく質が豊富です。積極的に摂取していきましょう。


・丸い形の野菜を食べる
マクロビオティックの観点では、丸い形をした野菜は、陰陽五行の「土」のエネルギーを持つため、調和や安定をもたらし、心身のバランス身体を整える働きがあると言われます。
玉ねぎ、かぼちゃ、キャベツ、かぶなど摂取していきましょう。
これらを使ったスープや味噌汁などをとり、身体を温めるのもよいです。
(塩分量を考慮し、汁物は1日1~2杯を目安にしましょう。)


・よく噛む
夏場麺類を多く食べていた方は、噛まない癖がついているかもしれません。よく噛むことで、消化吸収をスムーズに行い、胃腸の負担を減らします。これからの時期は、よく噛んで食べるように心がけましょう。


・砂糖が多いものを食べない
砂糖が多く含まれているものは、血糖値の乱高下につながり、身体の負担とともに気分の浮き沈みにもつながります。
さつまいもや栗など食材は食物繊維も入っており血糖値の急上昇をおさえつつも、甘みもあり、おやつにぴったりです。自然の甘味がある食材をとっていきましょう。




これからどんどん気温が下がっていき、冬に向かっていきます。
冬に体調を崩さないためにも、今から気を付けていきたいものです。
上記を参考にしていただき取り組んでいきましょう。