医療コラム

メンタルと食生活


2022年4月
管理栄養士 小西

桜も散り、4月も中旬になりました。
この時期は、寒暖差が激しく、体調を崩される方も多くいらっしゃいます。
また、季節の変わり目は気分の浮き沈みが激しくなったり、やる気がなくなったりメンタルの不調も発症しやすい時期になります。

実は、メンタルの状態と食生活は、関係なさそうでとても関係があります。

今月は、メンタルにおいても健康的な食生活について説明していきます。





メンタルを健康的に保つ食生活



・朝食をきちんととる
朝食を抜くと、エネルギーの不足により頭が働きません。やる気がでない、無気力と感じることがあります。
朝は一日の中で、体温が最も低いため朝食抜きでは、体温が上がらず活動的になることが難しくなります。
また、朝食を抜くと次に食べた食事をたくさん吸収してしまうため、血糖値の急上昇につながります。朝食はきちんととりましょう。


・夜遅い時間に食事をとらない
夜遅い時間に食事をとると、胃や腸の働きにより睡眠の質が下がってしまいます。
そのため朝起きて体がだるいと感じてしまうこともあります。就寝の2時間前までには夕食を済ませましょう。お仕事で帰りが遅くなる方は、職場でおにぎりなど炭水化物を先に食べて、帰宅後は野菜をとるなど軽く済ませるなど工夫をしてみましょう。



・旬の食材を食べる
旬の食べ物は栄養価が高く、味が濃くおいしく感じます。
春の旬の食材は、春キャベツ・アスパラ・いちご・鰆・わかめです。
積極的に取り入れていきましょう。


・お菓子、清涼飲料水を控えめにする
お菓子や、清涼飲料水は「砂糖」が使われています。
疲れた時に甘いものを食べるとほっとするというのは、砂糖による血糖値の上昇によるものです。砂糖は、血糖値を急上昇させたのち、急降下してしまいます。
血糖値の乱高下は気分のむらにもつながると言われています。
甘いものは控えめにして、どうしても食べたいときには食事と同じタイミングで食べましょう。


・陰性の食品に偏らない
マクロビオティックの観点から、陰性の食品は身体を冷やすといわれています。
身体が冷えると活動的になることが難しくなり、また免疫力まで低下してしまいます。
コーヒー、アルコール、白砂糖、乳製品、南国で育った果物のとりすぎに注意しましょう。




4月は環境の変化があり、食生活がおろそかになる方もいらっしゃるかもしれません。
食生活がおろそかになると、今後は五月病になる可能性もあります。
このような時期こそ、食生活を整え、心と身体の健康を保っていきましょう。