医療コラム

旬のあさりを食べよう~貧血予防にも~



2022年3月
管理栄養士  小西 


日に日に気温が高くなり、冬から一気に春がやってきたように感じます。
汗ばむ日もあり、身体から水分が出やすくなります。
脱水症状にならないように、水分補給をこまめにしましょう。

花粉症の方は、辛い時期であると思いますが、なんとか乗りきっていきたいものです。

さて、春は果物や野菜・魚などさまざまな食べ物で旬の食材があります。
潮干狩りもこの時期の楽しいイベントでが、潮干狩りで取れるあさりは実はたくさんの
栄養が詰まっています。
では、今月は「あさり」について説明していきます。







あさりの栄養



・鉄
100g中に、3.8mgの鉄が入っており、鉄が多く含まれています。
鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があり吸収率に差があります。
「非ヘム鉄」吸収率は、2~5%に対し
あさりは「ヘム鉄」で吸収率は15~25%のため、吸収率が良く効率的に鉄を補給できます。


・亜鉛
100g中に1.0mgの亜鉛が含まれています。亜鉛は、体内に2~4g存在し歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれます。身体の成長と維持に関わる栄養素です。
味覚に関わる細胞を作っているため、不足すると味覚障害になる可能性があります。


・ビタミンB12
水溶性ビタミンのひとつです。葉酸と協力して、赤血球の中のヘモグロビンの生成を
助けています。またDNAの構成にも関わります。また神経修復にも関わります。


・タウリン
タウリンは、肝臓での胆汁の生成を促進する働きがあり、コレステロール値を正常に
維持する働きがあります。また、肝細胞を守り再生する働きがあります。


・カルシウム
100g当たり66mgのカルシウムが含まれております。
骨や歯の主な構成要素のひとつであり、細胞の多くの働きや活活性化に必要です。
また、神経伝達を正常に保つ働き、緊張や興奮を鎮める効果があるといわれています。




あさりは、酒蒸し、汁物、煮物、パスタなどさまざまなジャンルの料理に使うことができます。
ぜひ貧血やその予防に、おいしいあさりをお召し上がりください。