医療コラム

旬の野菜~小松菜の栄養~



2022年2月
管理栄養士 小西

立春が過ぎ、春へと少しずつ近づいています。
今年は、全国的に雪が多いですね。患者さんからお聞きしたのですが、寅年は雪が多い年との事でした。

さて、皆さん冬はどんな野菜を食べますか?
実は今の時期が旬の野菜の一つに小松菜があります。
小松菜は年中出回っている気がしますが、旬は11月~2月冬の時期です。
今月は小松菜について説明していきます。







小松菜の栄養




・鉄
小松菜の鉄含有量は、100g当たり2.8gです。
ほうれん草の鉄含有量は、100g当たり2.0gのため小松菜の方が多いことになります。
しかし、小松菜に含まれる鉄は「非ヘム鉄」はそのままでは、吸収がよくないため、
ビタミンCと一緒にとると吸収がよくなります。


・カルシウム
小松菜のカルシウム含有量は、100g当たり170mgです。
野菜の中でもカルシウム含有量がトップクラスです。
カルシウムは、骨や歯の主な構成成分です。ごく一部は、カルシウムイオンとして、血液や筋肉、神経に存在しています。
筋肉の収縮、筋肉の神経刺激による反応、神経細胞で情報の伝達、出血時の血液凝固にも役立ちます。


・βカロテン
βカロテンは体内で、ビタミンAに変換されるためビタミンAの働きもします。
人体の粘膜や、皮膚、免疫機能を正常に保ったり視力の維持をします。
強力な抗酸化作用を持っており、がんの予防や抑制効果もあります。


・ビタミンC
100g当たり39mgと多く含まれています。
ビタミンはコラーゲンの生成に必要な栄養素です。美肌効果に役立ちます。
皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
風邪を引いたり、ストレスがある時に多く消耗してしまいます。そのような時には積極的に摂取する必要がある栄養素です。





小松菜には、意外とたくさんの栄養素が詰まっています。
旬の今の時期は特に栄養価が高いです。
煮浸し、和え物、味噌汁、炒め物などいろいろな調理法で楽しんでみてください。
寒い日々がまだまだ続きますので、暖かくしてお過ごし下さい。